日本名:サジー(沙棘)
学名:Hippophae rhamnoides(ヒッポファエラムノイデス)
英語名:Seabuckthorn(シーバックソーン)
サジーは7000万年前から生息している植物です。ユーラシア原産で、中国やモンゴル等の高山や砂漠、寒暖の差が激しい地域にも生息する「グミ科」の生命力の強い植物です。
サジーは冬場に栄養価の高い「美しいオレンジ色の果実」をたわわに実らせます。小豆ほどの小さな果実に299種類以上の栄養素を蓄えており、その栄養価の高さから「スーパーフルーツ」「奇跡の果実」と呼ばれています。
なかでも注目されるのが、果実や種子に含まれるオイルです。
「果実」は黄色~橙色の直径5㎜~10㎜の大きさで、果肉には植物には珍しく「油脂」を多く含んでいます。このオイルこそが、サジーの生命力の源だったのです。
○マイナス40度の極寒の環境
○1,800mを超える紫外線の強い山脈の奥地に自生
○温度差の激しい環境
○日照りが強く干ばつが起こる環境
○砂害や塩害が発生する環境
こういった厳しい環境で育っているため、果実も小さく、色も濃くなっています。
これこそがサジーに豊富な栄養素が含まれている理由です。
厳しい環境で育てば育つほど、サジーの栄養価は高くなります。
13世紀、中国から東ヨーロッパまで勢力を拡大し、最大の帝国を築いたチンギス・ハンは3つの宝を大切にしていました。それは、洗練された戦闘部隊、厳しい戒律、そして【サジー】。
チンギス・ハンが周辺国を次々に制圧していた頃、厳しい冬の遠征中、狼山という山を越えなければなりませんでした。山は非常に険しく、多くの馬が傷つき動けない状態になり、やむを得ず動けない馬たちを山に置き去りにし山を越えました。
数年後、再びこの山に通りかかると、彼方から馬の群れが走り寄ってきました。
なんとその馬たちはチンギス・ハンが山に置き去りにした馬だったのです。
馬たちの傷もすっかり完治し、たてがみが黄金に輝くほど毛並みもよくなっていました。
周りを見渡すとそこはサジーの林。馬たちはサジーの実を食べて生き延びていたのでした。
Hippophae(ラテン語でのサジー)を翻訳すると、「輝く馬」となります。
ソ連の時代から、宇宙開発の取り組みとして宇宙飛行士が無理なく活動できるよう、
サジーの効果に対して期待を寄せていました。
数多くの研究と実験と経て、宇宙飛行士に提供されたのです。
5000年の歴史を持つインド・スリランカの伝承は、
実践的な健康生活の知恵として永く受け継がれてきました。
その伝承の中でサジーは、健康力を高める植物として伝えられてきました。
8世紀(約1200年前)のチベット学術書に登場するサジー。
この学術書の中でサジーは健康力を高める植物として登場しています。
古くからサジーが人々に食されてきたことを意味しています。